これまでの半生#14〜子供達との約束2
皆さんこんにちは。
長く続いたコラムも終盤を迎えております。
前回の中国は北京でのROAD FCでの試合の様子の続きをお話ししたいと思います。
1Rに反則の肘を顔面に受けて通訳のミスで試合が再開。
そのままラウンドを終了した。
前回がここで終わりましたね。
この時点で顔面血だらけでした。
インターバルでコーナーに戻って来た時も立って指示を聞くとかそんな感じでは無かったように思います。
先に書きますが、試合後の検査で顔面にかなりの箇所の骨折がみられました。
眼下底骨折・鼻骨骨折・頬骨骨折・上顎骨骨折・その他細かいのを合わせると十数箇所の骨折がありました。
これは後にセコンドとの話しで「そうなのかな、、」となったんですが、おそらく初めの肘2発でどこかが折れたんだろうなと。
そのままドクターチェックなどないままに試合が再開し、試合を続けた事により相手の打撃を受け続けて骨折が広がっていったんだろう。
と言う話になりました。。
試合の事を細かく書きたいのですが正直あまり覚えていません。
とにかく1発1発パンチを受けながら「なんかおかしい」「これはなんかヤバいかも」と、ボンヤリ思ってたのを覚えてます。
1ラウンド終了で顔面血だらけで戻った時も息絶え絶えって感じでした(笑
試合はそのまま2ラウンド目に突入。
試合中に「あぁ…ヤバいなぁ。俺死ぬかもしれんなぁ。。」と、初めて思った事は今でも覚えています。
折れていたのは顔面の右半分。
右目もあまりよく見えてなく、相手との距離感なんかもよく分かっておらず。
ただ意識が飛んでしまえば試合が終わる事ができたんですが、いかんせん…。全然意識が飛ばないんです(笑
ただただ「あぁ、ヤバいなぁ…」と思いながら殴られてました(笑
俺も俺で諦めればいいんだろうけど、試合前も握り締めた子供達が寄せ書きした応援タオルが頭を過ぎるんです。
絶対に諦めれない。
まぁ、正直試合になってたかどうかなんて分からないし覚えてないです。
でも俺は最後まで心は死にませんでした。
タオルのおかげです。
最終ラウンドでガムシャラに振ったパンチが当たりどころ悪くて手も折れました。
この骨折だけは必要無かった骨折ですね(笑
とにかく
子供達の「師匠頑張って」の応援寄せ書きタオルのおかげで最後まで倒れずに立ってました。
ありがとうと言いたいです。
あそこで諦めていたら今でも自分の中でモヤモヤしていたかも知れません。
もちろん判定で負けはしましたが、あの試合は最後まで諦めなかった自分を誉めたいです。
試合が終わりバックヤードに戻って倒れ込んだ俺にドクターが近寄って来ました。
顎がジャリジャリ鳴ってたので、俺は「絶対折れてる…」と思いドクターに伝えましたが、ドクターは「喋れるから折れてない」との事でした(笑
もう何もかも無茶苦茶やんけ!とも思いましたが、それもこれも1人でやって来た宿命と言うかなんというかです。
教え子に海外で試合させてこうなった訳じゃ無く、自分で良かったと本当に思いました。
何をするにも自分が体張って経験して道を作って行く。
まだ続きますが今回はここで一旦終了です。
また続きを書きますので少しでも興味を持った方は是非読んでみて下さい!
それではまた!
ありがとうございました。