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スペイン・マヨルカ島

ウインドサーファー尾川潤の第14回目のコラム
『スペイン・マヨルカ島』
 海外遠征コラム第9弾は、2018年にスペインのマヨルカ島で開催されたヨーロッパ選手権に出場してきました。マヨルカ島は、地中海に浮かぶ島で、泡パーティーなどクラブミュージックの聖地として有名なイビサ島のすぐ横に並ぶ島です。今回の遠征は自分で道具を持参し空港に荷物を預けるところまでは慣れたものでいつも通りスムーズに完了しましたが、そこからドイツのフランクフルト経由でバルセロナまで飛んで現地でレンタカーを借りて、フェリーで島に渡るというミッションが待ち構えていました。
 遠征費削減のためにチームメイト3人で小さなレンタカーを借りて、道具を車の上にも中にもぎゅうぎゅうに詰め込んで、サイドミラーも見えないような車(しかも左ハンドルでマニュアル車)を初めての慣れない道で運転するという、危険極まりない旅路となりました。バルセロナに着いた日はフェリーの時間が合わず、ホテルで一泊することになりました。毎回の移動で厄介に思うことは、ご飯を食べるタイミングと場所です。2メートルを超える大きな荷物を抱えているので、空港ではレストランのような場所にも入れないですし、車に道具を載せても車の高さの倍ぐらいになるので高さ制限的にもあまり立ち寄れる場所もありません。そのためいつも食事はパンやドリンクなどの軽食を買えるときにストックしておきます。案の定ホテルの周りには何もなく、そこでもこのストック術が生きることとなりました。簡単な夕食を食べ終えて次の日のフェリー移動に備えます。
 フェリー乗り場までも少し距離がありハラハラドキドキのドライブの始まりでした。移動が昼間の明るい時間だったことが唯一の救いでした。車内は誰も顔を合わせることができないくらい荷物でいっぱいで、後部座席の右左の二人と掛け声を合わせながら、合流や車線変更にも慣れてきました。フェリーに乗り込んだ時にはもう身も心も疲れ果てていました。フェリーも一番安いプランのため、個室ではなく広間の床にそのまま雑魚寝するスタイルでした。疲れなど取れるはずもありません。フェリー内のレストランで食べた食事だけが身に染み渡ったのをまだ覚えています。
 そうして地中海の上をフェリーに揺られながら7時間半。無事にマヨルカ島に到着しました。そこから大会会場までは、また恐怖の目隠しドライブの始まりです。(笑)この旅路の続きは、また次回のコラムで・・・。

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