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『失敗を褒める勇気』

ウインドサーファー尾川潤の第5回目のコラム

『失敗を褒める勇気』

 はーい!僕のコラムもいよいよ第5回目となりました!今回も、僕がウインドサーフィンやってきて、成果が出たその裏側にある考え方や、やってみた成功体験をお話します!
 実は僕はちょうど10年前に学生のお遊びウインドサーファーから社会人になりプロとしてのウインドサーファーに転身したのですが(年齢がバレちゃう>_<笑)、その当時は今思えばほんまにくっそ下手っぴなのに、根拠のない自信に満ちてて、頭でっかちで、自分のこと速いとか上手いとか勘違いしてて、だからレースで負けると無駄に落ち込んだりして。いやー、成長しましたよ、今は。苦笑
 では、何を変えて上手くいくようになったのかというと、いっぱいあるんですが、そのうちの一つが「自分の失敗を褒める」ということです。
 まず、レースや練習で「失敗」を探しました。失敗やミスに意識を傾けると、それはそれはたくさん出てきました。それまでは、それらから目を背けていたんでしょうね。だからこんなに沢山あることにも気づかなかったんでしょう。小さい頃から失敗しないようにと、日本らしい教育を受けてきたので、いつしか失敗を恐れて縮こまってしまっていたんだと思います。僕はその羽根を広げる、一つの呪文を唱えることにしました。

「失敗してもいいんだ。よくぞ失敗した。」

 その言葉を自分に言い聞かすことで、何をしなければいけないのか、はっきり見えてきて、レースで負けてもいつも前向きな気持ちになりました。そしていつしか負けることが少なくなったんです。
 ここで、こんな言葉を紹介します。

 「義を見てせざるは、勇なきなり」

 何をすればいいか分かっているのに、それをしないことは、勇気がないからだ、という意味です。人は何をすれば、自分がより良くなるかを分かっているのに、なかなか実行しない。そんな意気地のなさを持っています。考えることと、行動することの間には、大きな隔たりがあると思います。それが「勇気」という壁です。
 勇気とは、失敗を恐れないこと。何かを変えて、より良くしようという時に、失敗を恐れていては前に進めません。ほとんどの場合、成功よりも失敗が先に来ます。失敗したときは、そこから学び、しっかりと吸収しなければいけません。それを放置してしまえば、次もまた同じことの繰り返しになってしまいます。大成功している世界のビジネスマンを見てください。彼らはほぼみんなどこかで倒産など大きな失敗をしています。そこから何かを吸収して大きな成功を遂げています。彼らはリスクを負うことを厭わないのです。
 僕のコーチングでも、よく「ミスをするな」と言っています。しかし、その言葉だけだと選手たちはそればかり気にして少しも挑戦しようとしなくなります。それでは、誰も成功しなくなってしまうどころか、後退していってしまいます。僕は、その言葉のあとに必ず「失敗を褒める」ようにしています。その失敗は成長するための、成功するための、良い材料となるんです。
 練習では目一杯失敗していいんです。本番で失敗しないための(成功するための)「失敗」を重ねて学ぶことが大切なんです。みなさんも、勇気のある失敗をいっぱいしましょう!

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