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『スペイン・マヨルカ島〜パート2〜』

ウインドサーファー尾川潤の第15回目のコラム
『スペイン・マヨルカ島〜パート2〜』
 海外遠征コラム第10弾は、前回コラムの続きです。
 マヨルカ島に着いてまず真っ先にしなければいけないのは、この車内を覆うほどの大荷物を大会会場へ下ろしに行くことでした。車の上にもボードが3人分積まれているので、目立って仕方ありません。警察に捕まらないか、事故を起こさないか、ハラハラドキドキの旅路でしたが、無事に会場へ着いた時はこれまでにないほどの安堵感で満たされました。この日は、道具を下ろし、荷物をそれぞれのホテルに運び入れて、身の回りの整理をして次の日からの練習に備えることにしました。丸2日もかかった移動の疲れが一気に押し寄せます。ベッドに横になってからの記憶がありませんでした。海外のベッドはだいたいセミダブルかダブルサイズなので、とても快眠できます。さらに僕は移動や練習の疲れを癒すためにお風呂はシャワーだけでなく必ずお湯をためて浸かれる湯船のあるホテルを探すようにしています。朝のルーティーンの一つにお風呂に浸かることも心がけています。朝のこのゆっくりした時間をとることで、体を起こすとともに今日するべきことを整理して頭を働かせることができるのでオススメです。
 さて、1時間の時差ぼけを治すには、1日かかると言われています。そのため、だいたいヨーロッパとの時差が7時間前後あるので、体を慣らすためにも練習が一週間ほどできるようにいつも遠征では早めに前入りするようにしています。今回も少しずつ現地の環境に慣れていき、練習後やオフの日は車を出して少し遠くへドライブしに行っていました。海外の道路は日本とは違い、ハイウェイは無料のところがほとんどで、ロータリー交差点(ラウンドアバウト)もたくさんあるので難しいですが、車を走らせているだけで新鮮で楽しいです。ついつい調子に乗ってスピードの出しすぎには要注意です。
 日本に帰ってから数ヶ月後、国際郵便が家に届きました。どうやらスペインからの物です。全てスペイン語で書かれているので、意味不明です。手紙に同封されていた写真を見て、それが車の違反であることがわかりました。何の違反か全くわかりませんが、とりあえず数万円入金するようにとの命令文でした。いつどこでスピードを出しすぎたかも覚えていません。(楽しかったので。笑)異議申し立てもなく、素直に罪を認めたのでありました。これを機に、以後、遠征での車の移動には細心の注意を払うようになったことは言うまでもありません。

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