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タイ・パタヤビーチ

ウインドサーファー尾川潤の第9回目のコラム
『タイ・パタヤビーチ』
 海外遠征コラムも第四弾になりました。今回紹介するのは、タイの首都バンコクから車で2時間半ほど離れたビーチリゾートのパタヤビーチについてです。
 2011年のアジア選手権で初めてこの地を訪れました。リゾート地という響きに胸を躍らせ、常夏の白いビーチに青々と茂るヤシの木、青い空、蒼い海を想像していました。しかし、まんまと騙されました。まぁ一言でこの町を表すと、急成長を遂げた発展途上国といったところでしょうか。経済発展についていけず、人や物が溢れかえっていて、整備が行き渡っていない印象でした。その証拠に、電線は木の柱から垂れ下がりビリビリと音を立てて漏電し、汚水が道の側溝を辿ってそのまま海へ流れ出て、野良犬たちが落ちた残飯を食べあさりそこら中に糞を撒き散らし、悪臭を放っていました。この大会中に僕は足のスネを怪我してしまい、その擦り傷からバイ菌が入ってしまったのでしょう。日本に帰国してしばらくすると化膿してきてそのまま放置した結果、足の付け根のリンパがやられて歩けないほどの激痛が走りました。すぐに病院に行くと、あと少し来るのが遅かったら足を切断しなければいけなかったと言われた時は、ただの怪我も恐ろしいものなのだと痛感させられました。それぐらいここの海はバイ菌に侵された場所だったんだと思うと、もう二度とここでウインドサーフィンをしないと誓った思い出の地です。
 ここまで聞くと、あんまり良いイメージがなくて誰も行きたくなくなってしまうので、ちょっと良かったお話をしましょう。
 まず、なんと言っても物価が安い!僕が行ったときは食事のときに500円もあれば3皿ぐらい注文できてフルコース並みに堪能することができました。さらに1000円もしないぐらいで全身タイマッサージを施して貰えて、毎日のように通いつめたお店がありました。サバイ(タイ語で気持ちいいという意味)を言いまくっていたら、マッサージのおばちゃんが興奮したのか、後ろから抱きつかれて逆レイプされそうになったのも良い思い出です。(笑)
 あとは、夜の繁華街がまぁなんと派手なことでしょう。ネオンでギラギラにディスプレイされたクラブやバーが立ち並ぶ通りには綺麗なお姉さんたちが踊っているのが見え、たまに道端で、ん?なんか綺麗だけどちょっと声低いなぁって思うおネェさんが声をかけてきたりもして、女性も男性もこのなんとも異様な空気感を味わうことができます。よければ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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