【これまでの半生#2】
皆さんこんにちは。
今回は前回の続きとなるプロデビューからのお話をさせて頂きたいと思います。
全日本アマチュア修斗選手権大会でなんとかプロ昇格を果たした俺は、なんとその1ヶ月後にプロデビュー戦が決まるという音速デビューでした(笑
相手は既に8戦をこなしてる選手で、格闘技始めて2年の人間にはハードル高いようにも思えましたが、世間知らずな俺にはそれがまた燃える材料の1つとなり、試合はなんとか一本勝ちを収める事ができました。
プロデビュー戦を一本勝ちで飾るという好スタートを切った俺は、そのまま全日本アマチュア修斗選手権大会でプロ昇格を果たした選手達や、それ以前にプロ昇格をしているが2勝未満の選手達によって争われる新人王トーナメントにエントリーすることとなりました。
トーナメントは1年をかけて消化されていき、勝ち残ると年末まで試合が続きます。
優勝する!と言う謎の自信に溢れていましたが、新人王トーナメント出場決定とほぼ同時期に練習場所が使えなくなるという重大な出来事が起こりました。。
既に新人王トーナメントにはエントリー済みで、一回戦の日程も発表されていました。
試合は迫るが練習場所が無いという危機的な状況で出した答えは、
「道場無いなら自分で作るしか無い!!」
でした。
地方という事もあり、総合格闘技のジムなんて周りには1つもなく自分で場所を作る以外に道はありませんでした。
格闘技始めて2年。
プロデビュー1戦。
指導者ナシ。
こんな25歳が自分のジムを持つ事になりました。
ハッキリ言って無謀だし、自分のプロとしてのキャリアを考えるとジムを持ってる場合じゃない、というか自分の練習だけ考えてなきゃ上には行けません。
だけど格闘技を続けるにはこれしか無かったんです。
もちろん突然の事なので資金もあるわけ無く、借金して建てる事になりましたが、費用をなるべく抑える為、自分で出来る事は全て1人でやりました。
ここで長年やって来た建築業が役に立ちます^ ^
内装工事などは全て手作業で毎晩1人で夜な夜な作業を進めました。
そして遂に自分のジムが完成しました。
ジムが完成したといっても、練習場所確保の為に取り急ぎ作っただけなので、もちろんそれだけで生活出来るわけもなく、基本的には赤字続きのジムを維持する為に日中も変わらず働き続けました。
建築業だったので朝も早く肉体労働で夜も遅く。
そのままジムを開けて夜中まで練習し、帰って数時間の睡眠でまた仕事へ。
こんな生活をしてた時はホントーーにすぐ風邪引いてました(笑
そうして練習場所を確保した俺は、新人王トーナメントへ挑みます。
一回戦、二回戦を一本勝ちで突破。
そして迎えた決勝戦。
場所は聖地後楽園ホールでした。
このまま優勝と意気込んで迎えた決勝戦でしたが、結果はボコボコにされて血まみれの判定負け…。
優勝する事は出来ませんでした。
しかしこの負けで自分のファイトスタイルを見直すきっかけとなり、再び上へいく為に頑張ります。
アマチュア時代もそうでしたが、失敗して投げやりになるよりも失敗から学ぶタイプだったって事ですね。
格闘技始めるのが遅かった自分には落ち込んでる暇なんてないと思ってました。
失敗も全てを成長の糧にする。
自分が頑張る事で地方ジムでもやれるんだ、指導者居なくてもやれるんだ、という証明に少しでもなるんじゃないかなと。
そして敗戦からの復帰戦へと続きます。
続きは次回宜しくお願いします^ ^