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Vertical World Circuit 2019 ~シーズン前半戦~

“とりあえず世界に飛び出してみる”
これが私のワールドシリーズ参戦の動機です。

国内での階段レースは非常に少なく、その分アピールする機会も限られていました。
「1年間、世界規模の大会で戦うことが出来れば少しは騒いでくれるかな・・・」
持ち前の行動力と勢いで、Vertical World Circuitを主催する団体にダイレクトメッセージを送りました。
シリーズ前に掲げた目標は“年間ランキング10位”でした。

※Vertical World Circuit
VWC全10戦のうち最大5戦の獲得ポイント総合計で争う
ポイント獲得対象レースは、出場したレースの上位成績最大5戦
ソウル・ミラノ・ホーチミン・パリ・ニューヨーク・ロンドン・北京・上海・ドバイ・大阪

▌4月14日 VWC第2戦イタリア・ミラノ ~Allianz Tower(207m) 49階 1,027段~
私の2019年シーズンが開幕。世界トップレベルの争いを目の当たりにしたのもそうだが、
トップアスリートの仲間入りともいえる経験をした。人生初のドーピング検査だ。
事前に検査の通告があったので、ドーピングについて必死で勉強した。
アスリート仲間でドーピング判定を受けてオリンピックに出場できなかった選手がいるからだ。
バーティカルランニング大会史上初となる検査の導入となったこの記念すべき大会に出場できたことは、
この先忘れることのないものとなりました。肝心のレース結果は16位と惨敗。
前半から闇雲に攻めたことが原因で、後半は脚が動かなくなるほど追い込んでしまい、いわば失敗レース。
ワールドシリーズの洗礼を受けることとなりました。
それでもイタリアの美しい街並みと、世界トップクラスの雰囲気を味わうことが出来たのは、
必ずや今後の糧になることを確信しました。

▌5月16日 VWC第4戦フランス・パリ ~Tour First(225m) 48階 954段~
シーズン2戦目は得意のショートレンジ(1,000段以下の短距離種目)。
ヨーロッパの大会では、競技思考の強い選手が多く参戦することで有名で、
大会全体のレベルが日本より遙かに高いことで知られています。
一方、「今日は仕事帰りでサクっと階段を登りに来た」というスーツ姿のサラリーマンも見かけます。
競技の敷居が非常に低いのも特徴で、これが日本の目指すべき姿なのかもしれません。
レースはミラノでの反省を活かし、前半は落ち着いて後半上げる作戦。
最後数階は手すりが無く、ひたすらもがき苦しむレースとなりましたが、結果は8位。
一桁入賞は年間ランキング10位を引き寄せる大きな一歩となるため、まずまずの結果でした。
パリでは1905年からエッフェル塔でバーティカルランニングが開催されている歴史のある街。
スポーツの文化は誰かが創らなければ始まらない。
今では日本の象徴ともいえる東京スカイツリーでの開催を想像した遠征となりました。

VWCはここまでで4戦(ソウル・ミラノ・ホーチミン・パリ)が終了。
4戦終了時の世界ランキングは9位となり、ワールドシリーズ初参戦の私にとって上々の滑り出しとなりました。
しかし、得意の短距離種目は第6戦のロンドン大会までで、シーズン後半は長い距離が続きます。
次戦のロンドン大会は最低でも5位。強い気持ちを持ってトレーニングに励みました。 

次回 シーズン中盤戦

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