コツコツ人間
コラム(2020年3月)
コツコツ人間
私は、コツコツ努力型人間です!
正直言ってセンスがあるわけでもないですし、体格的にも恵まれているわけでもありません。でも、今こうやって日本のトップで戦うことができていて、世界を相手にしたときに勝てる選手であるためにどうしたらよいかばかりを考えています。これはすべてコツコツ努力してきてつかみ取ったものです。
そしてここまで来るのに積み重ねたコツコツは、今の自分の大きな自信となっており、また自分自身の原動力でもあります。
コツコツやってきたから大丈夫、コツコツやれる人間だから大きな壁も乗り越えられる。そんな風に思っています。
コツコツというのは「継続する」ということ。この努力を継続し続けることこそが、一番難しいポイントであり、大切なポイントです。
今回は、私の「コツコツ」で大事にしていることをお伝えしたいなと思います。
1. 口にすればやるしかない
夢や目標は口に出すと、現実味や重みが出てきます。私は自分の夢や目標を口に出し友人や親、チームメイトに話して、この夢のためにこんなこともしていくんだ!という意思を決定することがよくあります。どのくらいの気持ちで夢や目標に向かっているのか再確認することにもなりますし、自分の気持ちを伝えた人は結果を出した自分の姿を楽しみに待ってくれたりするんです。誰かに応援されるというのはとてもパワーになることです。
自分の意思を強いものにするためにも、多くの人に自分の夢や目標を知ってもらうためにも、ぜひ口に出してみてください!
2. 自分のやり方を貫く
いろいろな成功者のドキュメンタリーをみて、学んだりすることがあります。しかし、同じやり方をしようとは思いません。なぜなら、自分には自分の最適なやり方があるからです。同じようにしたからと言って、成功するわけではありません。自分にとってベストな方法が一番継続しやすいですし、なにより自分で作り上げたやり方だということに責任を持ち、そしてアレンジしていくことができます。
一番大切なことは、自分の直感や違和感を大切にするということです。私は特に違和感にとてもアンテナを張ります。何かやりにくいなと思ったら続きません。自分のやりやすい方法でコツコツ継続していくことが大切だと思います。
ちなみに私のやり方は、「時間を費やす」がポイントです。冒頭でも述べましたが私はセンスがありません。だからこそ、時間をかけ地道に成長していくしかないのです。でもそれが一番自分の最適であり、最速で目標まで達する方法だと思っています。
3. とにかくその状況を楽しむ
どんな状況でも楽しむということ。継続し続けられていて、成長が見えるときはそれだけで楽しいですし、これからどこまで行けるんだろうとさらに成長できる瞬間だなと思うのでまた楽しくなります。私が言いたいのは、逆の状況の時です。成長がみられないし、目標に全く近づいていないなと感じているときほど楽しむべきだと思っています。
ポイントは自分を客観視すること。自分自身の現状を実況してみるんです。「あんなに気合を入れて臨んでいた目標に、まったく手が届かないと嘆いている寺西選手。一体ここからどう挽回していくのか!!果たして寺西選手は目標を達成することができるのだろうか!」みたいな感じです。「やっぱり続かないんだー」とか落ち込んでいる時間がもったいないんです。それもそれで自分だから仕方ないんです。そこを打破するしか方法がありません。だからこそうまくいっていないときほど楽しむことが大切なんです!
こうして私はコツコツ努力型人間でラクロス日本代表というところまで上り詰めました。目標も夢ももっともっと先です。そこまでたどり着くために、コツコツ努力を私は続けていくしかありません。でも、コツコツ努力をし続ければ、必ず結果をつかみ取れると信じています。そして何よりも、その過程を通して自分が成長することは変わりないのです。
ぜひみなさんも「コツコツ」やってみてください。