【これまでの半生#4】
皆さんこんにちは。
前回のお話し(話)の続きです。
前回はクラスA初戦を欧州チャンピオンであり世界ランキング3位の選手と戦い敗戦してしまった事で環境を変えるべく上京した時のお話し(話)です。
バケモノだらけの世界ランカー達の中で生き残る為には練習環境を変えてより良い練習をするしか無いと拠点を関東へ移そうと決意しました。
六畳一間の風呂無しアパートを借り、シャワーはキッチンで直浴びしたり近所の銭湯へ通う毎日でした。
普段が(福山にいた頃は)指導しながら合間に会員さんと練習するくらいの事しか出来なかったことを思えば、各ジムのプロ練習へ参加し、自分の練習だけをする毎日の練習は必ず強くなれると自信も持てるような環境でした。
しかし1ヶ月が過ぎた頃からある異変が起き出しました。
広島県福山市に自身が設立したBURSTは自分が不在の間は数人の人たちが分担して見てくれるから行っておいで言ってくれたのですが、やはり自分が居ないと道場が上手く回りませんでした。
段々と練習へ来る人数が減り、道場内の活気が無くなって来ました…と、報告を受けました。
当たり前の事です。。
自分の夢の為に環境を変えて挑戦しましたが、自分の夢の為に建てた道場はやはり自分が居ないと活気も継続するはずがありませんでした。
自分の夢も大切ですが、BURSTを建てた事で格闘技を始めた人達、プロを目指す若者、俺を応援してくれる仲間達の場所を無くすわけにはいきません。
関東での生活を諦めて地元へ戻る決断をしました。
上京して2ヶ月も経たないくらいだったかと思います。
福山に戻った俺は直ぐに道場の活気を取り戻す事に力を注ぎ、なんとかまた人も戻って来ていつものように賑わいました。
しかし自分の心はずっとモヤがかかったままのような感じでした。
やはり関東での生活を続けていなければ格闘技をしていても意味無いんじゃないか…?
このままでは通用なんてしないんじゃないか…?
ずっと悩んだまま時は経ち、ある日食事に行った時こんな言葉と出逢いました。
「置かれた場所で咲きなさい」
目の前に置かれたランチョンマットに店主が直筆で書き込むスタイルの店で、それは全てのテーブルでそれぞれ違う言葉が書かれていました。
ほんとたまたま、その日その時その席に俺が座ったんです。
その言葉「置かれた場所で咲きなさい」
を目にした俺はその瞬間今まであった全ての心のモヤが晴れました。
より良い環境へ行けばそりゃより良い結果は出るかも知れません。
だけど自分にとって何が一番大切なのかを考えた時に格闘技で上を目指す事ももちろん大切だけど、それと同等もしくはそれ以上に格闘技を始めた事で道を外れていた自分を修正できた事、そしてその結果道場を持つ事になり、沢山の仲間が出来た事。自身の建てたジムでプロになりたい!と門を叩いて来る昔の自分のような夢を持つ子達の為の場所を守ることの方が大切だと言う事を改めて考えた時にあの店で出会った言葉
「置かれた場所で咲きなさい」
が俺の色んな心のモヤを無くしてくれました。
地元で頑張ろうと改めて決めた俺は敗戦からの復帰戦が決定しました。
場所は後楽園ホール。
相手はもちろんクラスA。
って事で続きはまた今度^ ^
ありがとうございました!