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【これまでの半生#5】

皆さんこんにちは
前回の敗戦からの復帰戦が決定した。
ここからの続きを話させていただきます。

上京していたけど地元に戻った俺に東京後楽園ホールでの復帰戦が決まりました。
相手はクラスAのベテラン選手でした。

「置かれた場所で咲きなさい」

この言葉に出逢った俺は地元でも必死に練習し復帰戦へ挑みました。

結果は1R1本勝ち!
努力が報われた瞬間でした。

もちろん努力しても報われない事なんて当たり前のようにあります。
ですがこの時は本当に嬉しかったのを覚えてます。

復帰戦で勝利した事で続けて東京での試合のオファーをもらえるようになりました。
ですが、上手くは行きませんでした。。

復帰戦での勝利の後は2連敗をしてしまいました。
それでも諦めずに頑張っている中でいただいた岡山でのプロ修斗興行でのオファー。

相手は当時勢いに乗っていた外国人選手でその時も3連勝していたと思います。
自分は2連敗中と言う厳しい状況でしたが、3連勝中の選手に勝てば一気に逆転出来るチャンスでもありました。

地元福山市から目と鼻の先くらいの距離での開催と言う事もあり、かなり沢山の人達が応援に来てくれました。

そんな中でメインに抜擢して頂いた事で気合いも入り、試合の方も1本勝ちを収める事が出来ました。
そしてその勢いのままそこから3連勝をマークした事で世間的にも完全復活と認められて地方在住選手ながらも遂に修斗の環太平洋タイトルマッチまで辿りつく事が出来ました。

相手は新人王トーナメント決勝戦で血だらけにされた相手でした。

もちろん気合い十分で自分に出来る事は全てやって試合へ挑んだと思います。
ここで勝てば新人王トーナメント決勝戦のリベンジも含めてドラマのような劇的な展開になったと思います。

…が、現実はそんなに上手くは行きませんでした。

見事に再び返り討ちにされてしまいました。

この負けでその時は気付きませんでしたが今思えばかなりの精神的ダメージを負ったと思います。
そこから4戦して2敗2分けと約2年近く勝ち星から遠ざかります。

この時はさすがにもう何やってもダメだろう…的な雰囲気になっていたと思います。

自分の限界を感じていました。

あぁ…俺はここまでなんだな。。と。

いよいよ終わりなんだ…と覚悟を固めつつあった俺に試合のオファーが来ました。

対戦相手の地元大阪での試合。
対戦相手は当時9勝1敗の一押しの選手でした。

そんな試合を受けた俺は、この試合で負けたら最後にしようと初めて決意しました。

最後になるかもしれない一戦の為にもちろんやれるだけの事をしました。
そしてその日はいつも入場で使っている曲も入場で使っている衣装も使わずに普通のパーカーに入場曲は「栄光の架け橋」で自分の格闘技人生を振り返るような思いで試合へ挑みました。

試合はやはり勢いのある若手だけあってもの凄く強くて、試合中何度も諦めかけた事もありましたがその度に「この試合が最後になるかもしれないんだ」と自分を奮い立たせて頑張りました。

結果3R4分58秒で飛びつき三角絞めで1本勝ち。

試合終了まで残り2秒と言う。

本当に嘘みたいな勝ち方で生き残る事が出来た俺は勝った瞬間にリングで泣き崩れました。

「これでまだ大好きな格闘技が続けられる」

と試合後のマイクで言ったのを覚えています。

この勝利が本当に大きかったと思います。
自分の格闘技人生を左右する一戦でした。

そんな戦いに勝利した事でその先が劇的に動き始めました。

続きはまた今度!
って事で宜しくお願いします^ ^

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