全日本選手権〜観戦マナーについて思うこと
一年あっという間に過ぎていきます・・・・。
11月。日本で一番大きな試合、全日本選手権大会が開催されました。
世界の有名選手も参戦する試合で、今回、女子の世界ランキング1位、2位の選手もエントリーしていました。
毎年ですが、試合の何日も前から緊張する試合です。
日本でのビリヤードの試合は、ほとんどがビリヤード場を借りて行われます。
女子では、決勝日のみが特設会場で行われることは年に3回くらいありますが、そこでプレーできるのはベスト8に残った選手のみです。
今年特設会場でプレーできたのは、北陸オープンのみ。
こらが北陸オープンの特設会場。↓
予選からの全てのゲームが特設会場で行われ、タイムスケジュールが組まれているのは、全日本選手権だけです。
広い会場に16台のテーブルが設置され、客席も多くあります。
(この写真の反対側にも、同じ数の客席があります。)
これが、全日本選手権の特設会場。↓
これだけ広い会場でプレーするのは、やはり緊張します。
結果は、予選を勝者側で勝ち上がり、シングルトーナメント1回戦で負け。
ベスト32でした。
その最後の試合で、今までになかった経験もしました。
この写真は、朝の試合が始まってすぐなのでまだ観客もまばらですが、最前列の観客席と、その前にある選手の席が割と近いです。
もしここにコーチなどが座れば、ひそひそと話しかけても聞こえるレベル。
客席なのでそんなことはもちろんありませんが、知り合いが座ればアドバイスも出来てしまいますね。
今まではそんなことを考えたこともありませんでしたが、今回は考えさせられました。
試合の最中、私が構えている目の前を歩いている人に目がいき、そのまま構えなおさず撞いてしまいミス。
ちゃんと構えなおさないといけなかった!
と席に着こうとしたとき。
その横切った人が私の後ろに座り、「ともちゃん頑張って!」
と、声をかけてきたのです。
一瞬、意味が解りませんでした。
そう声をかけられて、どう対応していいか解らず。
私としては無視したいくらい。
声をかけてきたことには正直イラッとしました。
その後も、相手がミスして私の番がきたら
「チャンス!」という声が聞こえたり。
応援してくれているのはわかるけど、気が散る以外の何物でもありませんでした。
負けたのは自分の実力不足であり、精神力の無さですが(-_-;)
ビリヤードの観戦マナーを熟知している人だけではなく、自分を応援してくれる方が増えた結果でもあるかもしれません。
今回の試合で問題に思ったのは、客席と選手の近さ。
観戦のマナー。
そして逆に、選手のファンサービスのタイミングの難しさや、観客の見やすさ、満足度についも。
選手がいい試合をできる環境と同時に、観客が満足できる場でなければ観に来てもらえなくなるし、そうすると試合は成り立ちません。
選手目線でも観客目線でも、いい試合を作っていくことが今後の重要な課題です。