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【これまでの半生#6】

皆さんこんにちは。

前回の続きを書かせていただきます。

勢いに乗る若手相手に試合時間残り2秒での一本勝ちをおさめた俺にチャンスが舞い込んで来ました。

プロ修斗環太平洋のタイトルマッチです。

前回負けた相手が世界タイトルへ挑む為に返上。

空位になったタイトルを賭けて以前負けた相手との試合が決定しました。

リベンジ戦がタイトルマッチと言う2つのチャンスが一気に訪れました。

長いトンネルから抜けた俺はこの試合へ向けて出来る事を精一杯やりました。

地方からでもこんな舞台に立てる。

チャンピオンにだってなれる。

それを証明する為に。

そしてその日はやって来ました。

相手は超が付くほどの生粋のストライカー。

対する俺は一本勝ちが多いグラップラー。

だけど絶対に引かないと腹を括った俺は前に出続けて2R4分24秒まさかのTKO勝ち!

殴り勝ちました。

ど素人から先生もなく始めた格闘技。

地方から遂に修斗のベルトを腰に巻く事が出来ました。

リングの上で号泣したのを今でも覚えてます。

応援してくれてた人達も自分の事のように喜んでくれました。

あの日は後楽園ホールからベルトを腰に巻いたまま電車に乗って帰りました(笑

地元に戻ってお世話になった方などにベルトを見せに回ったりと、忙しいながらも嬉しい時間でした。

ベルトを獲った次の試合は地元での凱旋試合でした。

ベルト奪取後初の試合で負けられない中での国際戦でした。

相手はかなり打撃が強く体も大きかったですが、地元での意地もあり何とか勝利する事が出来ました。

その後は修斗のベルトを巻いて、修斗代表となって他団体へ出場する機会も増え、連戦連勝となれば格好も良いけどそんなうまくいかないのがまた自分らしいと言うかなんと言うか。

防衛戦で敗戦し、ベルトを失った俺は再びスランプへ落ち入るかと思いましたが、復帰戦でかつてDREAMなどの大きなイベントに出場していた他団体の元チャンピオンとの対戦が決まり、再び腹を括る事が出来て勝利こそ逃しましたがドローで終わり、何かを守ると言う戦い方よりも常に挑戦する立場で居る方が自分には合っているんだと改めて気付きました。

ベルトも無くなった事だし新しい事に挑戦したい気持ちが湧いてた所に海外からのオファーが舞い込んで来ました。

当時のアジアでの最大規模のイベントであるROAD FCでした。

当時は首都圏の主力選手達が出場するも中々好戦績を残す事が出来て居ませんでした。

ですがそんな状況へ挑戦する事の方が自分の力を出し切れると思った俺は戦いの場を海外へと移す事となりました。

23歳でど素人から1人で格闘技を始めて11年が経った時でした。

11年と考えたら随分長いと思うんだけど、自分としてはあっという間だったように思います。

始めたばかりの俺はこうして海外で戦う日が来ると思ってただろうか。

思えば遠くへ来たもんだなと、今振り返っても思います。

そして、初の海外初戦の相手が決まりました。

またしても相手は日本のビッグイベントへ参戦経験のある韓国人選手でした。

続きは次回に宜しくお願いします^ ^

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