フルコンタクト空手の試合で勝つための練習とは
今回は私が考える「フルコンタクト空手の試合で勝つための練習」について意見を述べさせていただきます。ポイントは3つあります。1つは「スパーリング」、当たり前ですが実戦練習は1番大事です。「健康」や「ストレス発散」などではなく「試合で勝つ」ことを目標とするならばもちろん1番大事です。しかし、闇雲にスパーリングをすればいいのではありません。毎回の練習で「今日はローキックをたくさん使う」や「パンチで相手を効かす」など目標を決め、自分で今日できたこと・出来なかったことを考えます。そしてなぜできなかったのか、どうすれば出来るのかを考え次回のスパーリングに活かしていくことが重要です。そして2つ目は「ミット打ち」です。こちらも試合を想定した練習なので非常に大事なトレーニングになって来ています。飽きが来ないように突き・蹴り様々なメニューを様々な時間で行うことで様々な相手や状況に対応できるようになるでしょう。しかし注意が必要なことがあります。ミットは反撃してこないということです。けれども試合では相手が反撃してきますよね?なので注意が必要なのです。「ミット打ち」をやる際には相手をイメージすることが何より大事です。例えば、ミットだからと言ってただ闇雲にフルスイングして突きを出さない、蹴りを出さない。「ミット打ち」ですることは「スパーリング」での動きにつながり、ひいては試合そのものの動きに直結します。なので綺麗なフォームで、かつ強く速い突きや蹴りを出すことが「ミット打ち」では重要です。3つ目に重要なことは「フィジカルトレーニング」です。正直に話しますと先に述べた「スパーリング」「ミット打ち」だけでもある程度のレベルまでは強くなることが可能でしょう。しかし、トップレベルまで登ろうとすると難しいかもしれません。トップレベルの選手と闘うにはそれ相応の筋力・心肺機能が求められます。トップレベルの選手は各階級ごとにあった素晴らしい肉体・体力があり、もちろんそれは「スパーリング」や「ミット打ち」だけから来るものではなく「フィジカルトレーニング」から来るものでしょう。ではどのようなフィジカルトレーニングをすれば良いのでしょうか?私は勝つためのフィジカルトレーニングには2つ重要なことがあると感じています。1つは「バランス良く全身を鍛えること」、そして2つ目は「試合の時間に合わして全力を出せるトレーニングをすること」です。フルコンタクト空手では手や足だけではなく全身を使って闘います。つまり全身が連動する必要があるのです。そのため「バランス良く全身を鍛えること」が重要だと考えます。そしてフルコンタクト空手の試合では1試合長くて7分or9分の試合時間です。内容は本戦3分、引き分けの場合延長戦2分、そしてまた引き分けの場合再延長戦2分となります。しかし大会のルールにもよりますがごく稀に再延長でも引き分けの場合、最終延長2分が行われる場合があります。よってこの7分or9分の試合時間全力をだして闘える体力が必要なため「試合の時間に合わして全力を出せるトレーニングをすること」が重要です。基本的には以上の3つを重要視して私は練習しています。