ワールドカップまであと1年
コラム(2020年7月)
ワールドカップまであと1年
ワールドカップまであと1年となりました。この1年間で私にはやりたいことが2つあります。
一つはもちろん競技力の向上です。いろんな感情を味わった2017年のワールドカップから早3年です。4年後の2021年を最高な状態で迎えるために準備を続けています。だからこそ、あと1年も準備をし続けるのみです。自分自身のさらなる変化、そして日本というチーム力をさらに高めること、まだまだ戦える状態になっていません。でも、着実に一歩ずつ前進していることも確かです。新型コロナウイルスの関係で開催がどうなるかなんて、誰にもわかりません。自分たちがするべきことは変えられること、変えるべきことを最大に変え続けるということです。どんなコンディションでワールドカップ当日を迎えているのか、想像しただけでも鳥肌が立ちます。あの高揚感、緊張感、臨場感、何をとっても味わえるのはフィールドの上だけだと思います。これからの1年間の準備でその景色をどう捉えられるかが変わってくると思います。今から考えるだけでワクワクします。
二つ目は競技の認知度向上です。そのために大きなことを何かするということではありません。自分の周りにいる人に、自分が夢中になっているラクロスを知ってもらい興味を持ってもらうこと。そして私がなぜこんなにもラクロスに熱量が注げるかを知ってもらうことが私がやりたいことです。もちろん、ワールドカップで勝って結果が出れば「ラクロス」を知ってもらえるんだと思います。でも私はワールドカップが始まる前に「寺西が夢中になっているラクロスというものを知ったから見てみたい」を増やしたいんです。そういった人を少しずつ増やしていくためにも、自分自身でラクロスへの取り組みや、ラクロスへの想いを発信していく必要があります。そういったことも含めて自分のやるべきことだと思うので、この1年間しっかりとやり通したいと思います。
私は「勝ちたいから」「メダルが獲りたいから」だけが自分を動かす原動力ではありません。「ラクロスという競技の面白さをもっとたくさんの人に知ってほしい」「ラクロスに携わる人々の素晴らしさを知ってほしい」といったラクロスの”価値”というものを一人でも多くの人に伝えたいというのも大きな原動力です。自分自身を突き動かすラクロスの素晴らしさを、たくさんの人に知ってもらえたらいいなと思っています。