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年末の格闘技からみる空手への期待と方向性

年末大晦日の競技・スポーツといえばもちろん格闘技でしょう。野球・サッカー・ラグビー・バレー・バスケットボール、たくさんのスポーツがある中で唯一と言っていいほど格闘技が日本中から注目される日。それが大晦日です。かつてから大晦日といえば格闘技でした。K-1・PRIDEなどたくさんの団体の試合が開催され2020年はRIZINが大晦日の格闘技団体として開催され広く知られております。

大晦日の格闘技をみて何かを感じ、選手たちの戦いに心躍り感動したのは私だけではないでしょう。

 現在空手家YouTuberのおかげでたくさんの方々に空手を知っていただき、メディアにウケるボクシング・キックボクシング・総合格闘技以外にも空手の良さを少しずつ知ってもらう機会が増えつつあります。そんな状況で我々空手家の話の中でよく言われるのが「RIZINで空手の試合をできないか?」ということです。ボクシング・キックボクシング・総合格闘技の選手は空手をバックボーンにする選手が多く、構図としては空手選手対RIZINの選手あるいはRIZINの場で空手の試合が成り立つでしょう。しかしよくよく考えてみると、この試合誰が見たいのかなあ…と。もちろん空手ファンは見たいでしょう。しかし多くの一般の方に見てもらい利益を得る格闘技団体としてはメリットがなさすぎます。よって私が提唱するのは空手は空手独自の道を行くということです。つまりどういうことか、星の数ほどある空手団体の統一大会を大晦日に開催するということであります。現在空手団体の統一大会といえばJFKOでしょう。日本最大の空手団体であり、毎年開催毎に参加人数も増えています。しかしJFKOの大会は毎年5月に開催されております。これをずらして大晦日に開催するのも一つですが、私は5月とは別に開催することを提案します。なぜなら単純に大晦日の1日で試合を終わらせるためです。現在5月に開催されるJFKOは階級によってはエントリー数が100人を超えるため1日での開催は選手の体力的にも大会の時間としても無理があります。そのため人数を制限して開催することが良いと私は考えます。具体的には32人でのトーナメントが良いのではないでしょうか。そしてベスト8以降のトーナメントはくじ引きで決めるなど、そういったものも面白いのかも知れません。もちろん選手は代表制にし、各地域で予選を行い代表を決め大晦日の大会に選抜するという案です。これにより年末大晦日の格闘技イベントの中に空手があるということを知ってもらう。さらにそれによりRIZINなど他団体からオファーがくる分には参戦の余地があるのではないでしょうか。いきなりRIZINで空手の試合をしたところで、認知度がないので盛り上がりにかけると私は考えます。

よって、まずは大晦日に空手団体の統一大会を開催すること。これが今後の空手界が目指す方向性であり、それによって得られるものが期待だと私は感じております。

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